ありふれた話とその先のこと

40代既婚者のストリートナンパ

或る金曜日

 


自分は基本的に休日出られないし、泊まりもほぼ無理。金曜日も出られないというかほとんど出てない。理由はまあ色々。

 

ただ或る金曜日、昨年一度お会いしてその後いつもお世話になっている、ありゃさん(プロセスで勃起するハイスペエリート)が来阪されるとの連絡をいただいた。そしてその日は偶然にも自分が朝まで出られる日だった。


宿をとってストをするということは最低1Get が条件、これは自分に貸しているノルマ。 時間がないとか搬送先がないとか全く言い訳ができないから。

 

終電まで限定ナンパと、泊まり有りナンパは別のもの。どっちがいいとか悪いとかの話ではないけど、泊まりありの方が難易度は低くなる。(パレスありならさらに難易度は下がるはず)


そして、当日。

声掛けが億劫な自分としては珍しいことに、朝から気合いというかワクワクというか、気分の高揚を感じた。まるで部活の公式戦の朝のよう。最近ストに出る回数を増やしたり、声掛けのパターンを変えてみたりして手応えを掴みかけていたのもあったかも。


ただ、どうせ現実はそんなに甘くはないので、朝まで這いずり回って結果なしというのも十分に覚悟はしていた。普段は声掛けがどちらかというと苦痛に感じるタイプ。とくに最初の一声の壁を越えるにはかなりの燃料を消費している。

 

そんな自分がワクワクしているということに若干の困惑を覚えつつ、久しぶりに着る秋冬スーツを纏って仕事を片付けた。半年ぶりに着たスト用ネイビースーツは若干サイズがキツくなっていた・・・。

 


17:30

ビジネスホテルにチェックイン。験担ぎと導線の良さから前回利用したのと同じホテル、部屋タイプも全く一緒。部屋で手早く準備をして街に出た。


合流場所で、ありゃさんと、こちらで独特の活動を続けている毒舌系ネトナン師(今はP活師?)であるくらりんさんと再会。近況報告と地蔵トークが進む、これだけでも楽しい。


くらりんさんは事情により早々に帰宅、多分彼は時間さえあれば凄い結果を出せる人。でも
与えられたカードの中で勝負するしかないことも分かっているクレバーな人。この日は忙いのに無理矢理誘ってすいませんでした。また会いましょう。

その後、ありゃさんに導線を説明しつつ移動。途中、関西の若手で唯一面識のあるスト師と合流してちょっとだけ地蔵トーク。その後繁華街へ移動していよいよコンビストを開始した。


20:00頃

3声目ぐらいでナースとOLコンビを幸先良く居酒屋へ連れ出し。コンビは連れ出しだけならソロよりも圧倒的に連れ出せるけど、そこからが問題。特に自分は経験が少ないので単純に楽しんでしまうだけになってしまい、全く仕上がらず解散。放流後、ありゃさんからコンビでの戦い方についてアドバイスを受ける。

 

21:45 頃

OL&販売員のコンビと路上で和んでいる間に、偶然案件の知り合いが通りがかり、立ち話しを始めるというハプニングを乗り越えて、何とか2組目を連れ出し。

色々ミスするも、ありゃさんに助けてもらいながら進める。しかし自分のトークと方向性が全く定まらない。案件の1人がノンアルかつ二人とも家が近いこともあり、セパれる雰囲気もないままLゲだけして解散。これが普段ソロで陰キャナンパしかしていない弊害かも。


その後は終電までコンビを継続。途中JD風の2 人組と平行トーク中に、さっき合流した若手クラスタとすれ違う。

一瞬だったけど、合った目で激励されていることが分かった。「頑張ってください」「ありがとう」みたな感じ。ウィンクしといたけど気づいてくれたかな?


終電グダの連発でなかなか3組目を連れ出ない。和んでいる案件の知り合いが偶然通りがかるハプニグが再度発生したりして、ついに電車がなくなる時間に。

 

でも「終電後は東京でもこんなに人がいない、今日はいける」というありゃさんの言葉に励まされて継続。一人だと多分帰って寝てたはず。

 

ふとツイッターを開くと1通のDM。ありゃさんに確認してすぐに返信した。
そして、どもんさんとまさかの邂逅(どもんさんはアイコンの忍者飯を持っての登場笑)。

自分が活動する遙か以前から活動されている方で、お会いしてみたいと思っていたが、この日
こっちにおられるとは意外だった。案件が通ったら声を掛けつつ、3人での地蔵トークが弾む。


少しして、ありゃさんがソロ案件を良い感じにコンビニに連れ出したのを確認して、どもんさんと急造コンビ開始。互いの設定も呼び方も何にも打ち合わせしてないけど、なぜかスムーズに声掛けを始めるどもんさん笑。さすがベテラン、自分は合わせるので精一杯。

 

おしくも連れ出し破綻したありゃさんと再会。再び3人で地蔵トークしつつたまに声掛け。街は箱関係と思われる案件や酔って雑にナンパする野生、クラスタと思われる集団、キャッチ等で完全なレッドオーシャン

 

3:00過ぎ

3組目となる販売員コンビをありゃさんと連れ出し。しかし全く食いつきがなく、自分は3分で戦意喪失。またも迷惑を掛けまくってしまう。4:00頃にありゃさんだけがLゲして放流。穴が有ったら入りたい。


退店後、どもんさんからの激励のLINEを確認。最後挨拶できずすいません、もしタイミング合ったら一度クラブに連れて行ってください。


箱周りに移動して粘りの声掛け。まあここらの客層には全く刺さらないし本当に好きになれない。でも果敢に声を掛け続けるプロセスボッキスト。本当にかっこいいです先輩、こんなアラフィフおりません。

5:00頃

自分から提案し、最後のチャンスにかけて駅近辺に二人で移動。タゲはチラホラながら居る。 ローカルストならこんな事すら許されない環境のはず。まだ恵まれていると自分に言い聞かせ、声掛けを続ける。歩行距離はすでに 20km 近くになっていた。


5:30頃

一人で帰る途中と思われるほろ酔い風の女の子を見つけた。ありゃさんには断っていないけど、後ろ姿で絶対分かってくれるはず。

”すいません、行かせて貰います”

 

 


「いやー、飲みましたね、ほんと飲んだわー」


「うん、かなり飲んだ笑笑」

 


ソロでこの日一番のオープン。

さっきまで会社の同僚達と飲んでいたカジュア ル系OLさん。状態はかなり良さそう。

 


「でも最後に俺と1カンだけ飲んでから帰ろ」


「1カンて笑、まあ近くならいいよ」

 


あっさり連れ出し。ホテル飲みを打診したが、さすがにいきなりはとグダ。でも本当に嫌がってはいない様子。雨の降る中、近くのコンビニでお酒を買って閉店した居酒屋の軒下で乾杯した。


彼女は結構酔っていたが、意識ははっきりしていた。飲みながら(自分もめずらしくほろ酔いを飲んだフリ)彼女のニーズを聞き出し、ひたすらメリットとなる提案をし続け、 何とかホテルへ。前日のチェックインから12時間以上が経過していた。


室内ではすぐにギラつかず、トークを継続。彼女は転職を何回かしていて現在は大手企業勤務、プライベートも充実のアラサーOL。仕事関係の男達から言い寄られているけど軽くあしらっているとのこと。


こういうタイプに自分が正面から行くと簡単に負ける。なので相手の話にまともに取り合わず、終始楽しい雰囲気のまま、2つほどぶっ飛んだトークを一方的に投下し、チャラい雰囲気を続けたところ、彼女からも過去遊んでいた開示があり、確信を得てそのまま引き寄せてGET。

出会ってから1時間程度の出来事だった。

 

事後、眠る彼女を1時間半程度で起こし、ホテルをチェックアウトして駅まで送り届けた。ゆっくり寝かせてあげられなくて本当にごめん。

 

そのまま疲労で色んな感覚が麻痺している身体を引きずって帰途についた。 最後のはただのラッキー、それに一人では絶対できなかった。弱音を吐く自分を鼓舞し続けてくれたありゃさんのお陰。コンビでは迷惑ばかり掛けてすいませんでした。このリベンジと恩返しはいつか必ず。


人は増えてきたとはいうものの、終電後はとにかくレッドオーシャン。できればもうやりたくない。そんな中で一応の結果が出せたのはよかった。技術とか全く関係ない、単純に声を掛け続けただけ。

でもあの時、彼女に声を掛けて本当によかったと思う。ストは声を掛けないと何も起きない。


最後にこの日お会いした方、タイミングが合わずお会いできなかった方全員にお礼を。

 

 


これが或る金曜日のできごと。